心筋シンチグラフィとは、検査薬を静脈内に投与し心筋に集積した放射性物質から放出される放射線(γ線)をガンマカメラという装置で撮像し画像化することにより心筋血流や心筋脂肪酸代謝また心臓周囲の交感神経を評価する検査です。
当院では、2021年6月よりGE社NM/CT850(CT搭載型SPECT装置)を導入し心筋シンチグラフィ検査を行うことができるようになりました。
狭心症や心筋梗塞、冠動脈ステント留置後、冠動脈バイパス後等の患者様において心筋血流を評価する検査です。
最も多く行われる検査方法であり、運動やアデノシン等の冠拡張剤による負荷をかけた状態と安静の状態の2回撮影を行います。
これらの負荷、安静の画像を比較することにより心筋虚血の評価を行うことができます。
また、心電図同期収集により左室心機能や局所壁運動を併せて評価することも可能です。
これらにより、微小循環も含めた心筋への血流供給状態や心筋viabilityなどの様々な機能的情報を得る事ができます。
近年、虚血性心疾患の診断においては、心臓カテーテル検査やCT検査等による冠動脈の形態学的評価に加えて、虚血などの機能的評価が必要とされており、冠動脈診断において重要な役割を担っています。
最近の心筋障害を評価する検査で冠攣縮性狭心症や急性冠症候群の患者様に有用な検査です。
検査薬を注射し、15分後と3時間後の2回の撮影を行います。
心筋はダメージを受けると、脂肪酸代謝が障害されるためその現象を画像化する検査です。
201Tlという心筋血流を評価する検査と同時に行い、安静時の血流は保っているが、心筋障害が生じている部位の評価が可能です。
心不全の患者様において心不全の重症度や薬物治療判定、予後予測を行う検査です。
心不全の状態になると自律神経機能にも影響が及びます。検査薬を注射し、15分後と3時間後の2回の撮影を行います。
心筋周囲の交感神経を把握することで、心臓の交感神経分布や交感神経活性を評価することにより、心不全の重症度や予後予測を行います。昨今では、パーキンソン病の診断にも用いられるようになってきました。
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