実際の治療に関しては、局所麻酔を行い、手首の血管からカテーテル検査・治療を行っていますが、患者さんの状況に応じて、肘や足の付け根からもカテーテルを挿入しています。検査時間は数十分程度、治療の場合は1時間から数時間程度で行い、入院期間は患者さんの状況に応じて当日から数泊を予定しています。
当院は、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)認定の研修施設です。
現在、CVIT専門医・指導医2名、認定医4名が常勤しております。
また当院は施設基準のある、以下の特殊治療の認定施設です。
・高度石灰化病変に用いるロータブレーター
・高度石灰化病変に用いるOAS(オービタルアテレクトミー)
・方向性粥腫切除術(DCA)
・レーザー粥腫焼灼術(ELCA)
狭心症や心筋梗塞に対する冠動脈カテーテル治療の成績は、薬剤溶出性ステントの登場により飛躍的に向上しました。しかし、風船やステントを十分に広げられない高度石灰化病変や、血栓性病変、左主幹部病変や手術前、金属アレルギーなどでステント留置を避けたいケースには課題がまだ残されています。当院ではそのような状況でも効果を発揮する特殊カテーテル治療を積極的に導入しています。
先端にダイヤモンドをちりばめたドリルを高速回転( 1分間に18万回転)させ、石灰化病変を削る治療で、ドリルの大きさは1.25mmから2.25mmまで病変に応じて使い分けます。
従来からのロータブレーターに加えて、2019年から日本でも使用可能となった高度石灰化病変に対する治療器具です。先端にダイアモンドで構成されたクラウンと呼ばれる部分があり、このクラウンが1分間に8万回または12万回の軌道回転を行い、石灰化病変を削ることができます。ダイアモンドバックは軌道回転することでクラウンサイズよりも大きく削ることができ、また前方向だけでなく後方向に引いても削ることができるのが特徴です。患者さんそれぞれの石灰化病変に対しより適した治療法を選択しております。
既存の高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルに加え、2022年12月、まったく新しい機序であるリソトリプシーを応用した冠動脈IVLカテーテルが薬事承認されました。
IVLから発生する音圧波で血管壁への外傷を最小限に抑えながら、血管の内側の高度石灰化を破砕する技術です。
カテーテルの先端から照射されるエキシマレーザーによって、閉塞した血管を開通させるという治療方法です。生体組織に熱損傷を起こすことなく病変組織を蒸散させることができるという原理になっています。 当院では吸引や風船、溶解療法でも解決しない、血栓量の非常に多い心筋梗塞に対し、血栓の蒸散による再開通を目的とし使用し、良好な成績を得ています。
カテーテルの先端にステンレスの筒があり、片側に開いている小さな細長い窓を動脈硬化病変に当て、高速回転するカッターで病変を切除します。切除された動脈硬化病変は最先端部分に回収され、体外に取り出すことができます。従来のバルーンによる治療法と比較して、窓の向きを変えることにより偏心性(偏った方向)に存在する粥腫に対して効率よく選択的に治療が行え、バルーンでは十分な拡張が困難な冠動脈の入り口や分岐部病変に対して効果的で、うまく削り取れればステントが不要になることもある治療です。
診療時間
午前診 | 夕診 | |
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受付 | 8:00~11:30 | 16:30~19:00 |
診療 | 9:00~12:00 | 17:00~19:00 |
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